2009年07月14日

横浜体験①寿町

学生の頃、東京に住んでいたので横浜には何度か行ったことがあったように思うのですが、また会社を辞めてアートをはじめて、川俣正さんのときの横浜トリエンナーレでもうかがったのですが、どうも全体像がつかめないというか、「名前だけよく聞く人」みたいな状態だったわけですが、この3月に横浜のART LAB OVAさんの招きで(偉そうですね)東北のアートについて報告する機会があり、横浜についてじっくりと知るその時が訪れました。
ところで、これもなぜか忘れてしまったのですが、横浜の寿町というところに「ホステルヴィレッジ」というのがあるんですよ…とかいう話をされて名刺ももらっていたのを思い出し、そこに3泊ほどすることにして横浜へと出かけていきました。
石川町の駅を降りて、中華街とは逆の方向へ。そこで踏み入れた「横浜」に、私はなにか非常に「ヤバい」ものを感じました。

過疎地や地方のシャッター街を歩くときに感じるような、何か問題山積みといった感じのにおい。しかも、私がふだん「まちとアート」ということで訪れるそうしたひとけのない場所とは違い、非常にひとけがあってリアルです。迫ってくるものがあります。
3畳間の宿に落ち着き、正直、これはたいへんなところに来てしまったと思いました。と、いうことからまたいろいろはじまるわけですが、今日のところはこのへんで。
ちなみにひょんなことからこの夏、大阪の西成に行く予定です。また、おととい、実際20年にわたって日雇いとしても働くというかたちでこの西成に入り、この問題に取り組んでいる生田武志さんという方の『ルポ最底辺―不安定就労と野宿』を読み終わりました。あんまり内容も吟味せず、自分のこれからの生活に参考になるかなー程度でたまたま古本屋で手に入れたのですが、西成やその周辺の日本を取り巻く問題について非常に体験的に書かれており、何かすべて誰かが用意してくれているかのようです。  


Posted by 門脇篤 at 14:41Comments(0)横浜