2009年07月16日

よいこのうちわ? ワルい子のうちわ?

ということで、「ワルい子うちわ」のサンプルを作らねばなりません。
ここで「まちとアート研究所・こども研究員」たちの登場です。私は彼らのアシストなしにはほとんどまともなアイデアも浮かばないというほどに彼らに頼り切っているのですが、今回は彼らもなかなか困ったようです。


こんな感じ…




まぁ、これもひとまず7月25日の船橋で、そして8月23日の横浜でサンプルとして展示しようと思っていますが、どうもあんまり「ワル」に見えませんね。というか、もうすでに「ワル」が破綻していることは7月13日には判明しているわけで(こちら)、そろそろそのへんについてちゃんと考えないといけません。

コミュニティアート・ふなばしスタッフで千葉大4年の中川くんから、ここのところ毎日のように連絡をもらうんですが(本当にお疲れ様です。ありがとう)、(横浜はともかく)船橋でのワークショップでは「ワルい子うちわ」というネーミングはちょっとまずいんじゃないか、何か地域の名前をつけたりしたらどうか、というような話が出ていて、あれこれ相談した末、今日、やっぱり「よいこの船橋うちわワークショップ」でいこうということになりました。
「はじけてるかい!」をつけて「はじけてるかい!よいこの船橋うちわワークショップ」あたりがいいかもしれません。
ではこれを「輸出」する横浜でのワークショップも「よいこの横浜うちわワークショップ」? それともやっぱり「横浜下町!ワルい子うちわワークショップ」?  


Posted by 門脇篤 at 18:04Comments(0)うちわパラダイス

2009年07月15日

横浜ことわざクイズナイト

いきなり降り立った横浜が寿町だったわけですが、その日の夜に連れて行ってもらったタイのお店でも、私の感性をふさぶるような出来事が起こりました。
私はそもそもタイカレーが好きなんですね。あのココナッツ味がたまらない。
案内してもらうART LAB OVAさんの活動か何かを読んだおりに、タイというキーワードが何度か目に入ったような記憶があって、「夜、何食べる?」というときに思わず「タイ料理」とこたえていたというわけです。
ところでこの若葉町にある「タイの店」、OVAさんが連れて行ってくれるだけあって、ちょっと一筋縄ではいかない感じです。わくわくしますねー
まず、「何食べますか」みたいな感じです。もちろん、メニューはありません(というかただ忘れっぽいだけかもしれません)。さっそく交渉開始といった感じですばらしい。
「飲み物は?」というので「ビール」をたのみます。何種類かあるのですが、確かその違いを聞いたこたえは「どれも同じ」だったと思います。
そして出ました! 小学生です。

いきなり「「い」ではじまることわざは?」と「ことわざクイズ」がはじまります。しかもがんばってこたえると「じゃあ次」とか言ってます。結局、50音ほぼすべてではじまることわざを、あたまの文字だけでこたえるという非常にハードな「ことわざクイズ」を全部やらされました。
いきなりたどりついた横浜でのはじめての夜のこのディープな歓待。もう抱きしめたいくらいですね、横浜。
ということで、このときの体験が今回の私のプロジェクトの出発点となりました。
そろそろ出かける時間なので、それについてはまた次回に。  


Posted by 門脇篤 at 14:33Comments(0)横浜

2009年07月14日

横浜体験①寿町

学生の頃、東京に住んでいたので横浜には何度か行ったことがあったように思うのですが、また会社を辞めてアートをはじめて、川俣正さんのときの横浜トリエンナーレでもうかがったのですが、どうも全体像がつかめないというか、「名前だけよく聞く人」みたいな状態だったわけですが、この3月に横浜のART LAB OVAさんの招きで(偉そうですね)東北のアートについて報告する機会があり、横浜についてじっくりと知るその時が訪れました。
ところで、これもなぜか忘れてしまったのですが、横浜の寿町というところに「ホステルヴィレッジ」というのがあるんですよ…とかいう話をされて名刺ももらっていたのを思い出し、そこに3泊ほどすることにして横浜へと出かけていきました。
石川町の駅を降りて、中華街とは逆の方向へ。そこで踏み入れた「横浜」に、私はなにか非常に「ヤバい」ものを感じました。

過疎地や地方のシャッター街を歩くときに感じるような、何か問題山積みといった感じのにおい。しかも、私がふだん「まちとアート」ということで訪れるそうしたひとけのない場所とは違い、非常にひとけがあってリアルです。迫ってくるものがあります。
3畳間の宿に落ち着き、正直、これはたいへんなところに来てしまったと思いました。と、いうことからまたいろいろはじまるわけですが、今日のところはこのへんで。
ちなみにひょんなことからこの夏、大阪の西成に行く予定です。また、おととい、実際20年にわたって日雇いとしても働くというかたちでこの西成に入り、この問題に取り組んでいる生田武志さんという方の『ルポ最底辺―不安定就労と野宿』を読み終わりました。あんまり内容も吟味せず、自分のこれからの生活に参考になるかなー程度でたまたま古本屋で手に入れたのですが、西成やその周辺の日本を取り巻く問題について非常に体験的に書かれており、何かすべて誰かが用意してくれているかのようです。  


Posted by 門脇篤 at 14:41Comments(0)横浜

2009年07月13日

ワルい子うちわ

さて最近、とあるコンビニで「よいこのスーパーボール」というのが目にとまりました。
「よいこの」という枕詞はほのぼのといいものですね。そこで私は「わるいこのスーパーボール」というのを想像してみることにしました。うちの研究員たち(主に小学生~中学生、たまに高校生や社会人も)にも同様に考えてもらいましたが、これがなかなか難しい。
「あんまりはねない」「べたべたしている」くらいが関の山でしょうか。
たまたま千葉の船橋を拠点にしているアートNPO「コミュニティアート・ふなばし」さんから、今年も「ふなばし市民まつり」で何かやろう!というお話があって、昨年はただうちわをつくったのですが(こちら)、今年はもっとおもしろいことがしたいなぁと思っていたので、「わるい子のうちわ」「ワルい子うちわ」をつくってみることにしました。
以下、私が考えてみたものです。

たいして「ワル」そうに見えませんね。というか、これ、ただの「使えないうちわ」ですよね。
そうなんです。さっきコミュニティアート・ふなばしスタッフで、今回いろいろサポートしてくれている千葉大の中川くんとも電話で話していて気づいたのですが、そもそも「ワルい」というのは一般的な倫理観からズレているという状態のことで、そもそもうちわは生き物ではないので道徳の外に存在しており、それが「ワルい」というのはすなわち機能について難点がある、ということなんですよね。
しかも倫理的に「悪い」という場合も、結局は「良い」とされているものがあってそこからのズレとしてしか把握できないので、集団が変わると案外全然悪くなかったりするわけで、「よいこ」の脳天気な強靭さに対し、常に「わるいこ」は「よいこ」のカウンターパートとして臨機応変で繊細な対応を迫られる存在なんですね。  


Posted by 門脇篤 at 14:39Comments(0)うちわパラダイス

2009年07月12日

うちわパラダイス


どうもお疲れ様です。門脇です。
私はみちのくの地・仙台にうまれ住みつづけてかれこれ40年になりますが(その間、何年かあけていましたが)、このたびご縁あって横浜の地でひとつおもしろいことをしてみようという気になりました。
横浜のみなさん、どうぞよろしくお願いいたします(といってもほとんどうかがう予定がないですが)。
ということで、ここではおいおい、なぜ私がこんなことになったのか、何をしようとしているのか、どうなったのかをおもしろおかしくつづってまいりたいと思っております。
どうぞお付き合いください。
では今日はこのへんで。  


Posted by 門脇篤 at 21:59Comments(2)うちわパラダイス